業界の特性により、優秀人材・若手人材の確保は景気に大きく左右されます。人員(人材レベル×必要人数)を安定させるには、雇用環境の整備が大きな課題です。
下記は、社員の生活環境・キャリア志向の違いにより4つのコースを設けた企業の例です。「下位職では、正社員もパート社員も仕事に差はない」という考えから、全ての社員を一つの人事制度で処遇しました。また、『地域限定社員』の考え方を取り入れ、転勤のリスクを負わないコースを設けることで人員を安定させる狙いもあります。
その他では、「独立コース」「社内独立コース」「調理専門コース」 などを設定した事例もあります。ただし、「独立コース」を設定するなら『独立支援制度』を、「社内独立コース」を設定するなら『コース別賃金制度』を設けるなど、会社のバックアップ体制を同時に整える必要があります。
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改善事例 2
B社 ラーメンチェーン
社員100名 30店舗 年商20億円
社員の多様な働き方を認める事で離職率を下げるとともに、採用力アップ!
4つのコースで働きを区分
コース別に処遇制度を整えるための観点
給与水準 | 給与水準の高さ、高低幅をどうするか |
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支給項目の区分 | 固定給と変動給(賞与・歩合・インセンティブ等)の割合をどうするか |
勤務エリア | 転勤の制限をどの範囲にするか |
責任範囲 | 昇進や昇格に制限を設けるのか |
勤務時間 | 時短勤務やフレックスタイム制を導入するか |
コース転換 | ルールの整備(条件、権利 等)、自己申告制度などを設けるか |